近所のおばあちゃんの日常から考えた、親の介護と自分の老後のこと

暮らし

日常の何気ない出来事

7~8年前(書いているのは2025年)、私がリラクゼーションサロンに勤めていた頃の話です。
当時、出勤は昼からだったので、朝10時頃には家を出て通勤していました。
マンションの出入り口出ると自動販売機があり、いつも自動販売機のそばにある花壇の隅に座って、買ったジュースを飲んでいるおばあちゃんを見かけていました。

最初は、散歩の途中で喉が渇いて一休みしているだけだと思っていました。
毎日のように見かける光景は、私にとってただの日常の一部で、特別なことではありませんでした。

でも、この何気ない出来事が、後々”自分の老後や親の介護”について考えさせるきっかけになるとは、その時は思ってもみませんでした。


日常の中の小さな関わり

おばあちゃんは、朝の散歩の途中に私が住んでいるマンション横の自動販売機でジュースを飲みながら一休みしているのが日課にしているようでした。
私も勤務先が変わるまでは、よく見かけていたので、存在が当たり前になっていました。

しかし、私は転職し出勤時間が変わって、おばあちゃんをあまり見かけなくなっていました。

そんなある日、スーパーに買い物に行こうと駐車場を歩いていたら、偶然おばあちゃんと出会い、
グイグイ寄ってきて「今日は寒いね~」と声をかけられました。

そのときは5月で、長袖では少し汗ばむくらいの陽気でした。
「え、寒い?」と一瞬戸惑いましたが、年齢を重ねると体感温度も違うのかもしれない、と軽く考えていました。

その時は、よく見かけていた人だけど話したこともないので、気分を害されても嫌なので、違うと思いながら「そうですね~」と言って通り過ぎました。

ナルナル3
ナルナル3

私の両親も年とともに5月、6月でもまだ寒いと言う事もあるので、代謝が落ちて冷えてるのかなぐらいに思っていました。


少しずつ見えてきた異変

おばあちゃんとの日常を見かける期間は2~3年ほど続きました。
その間、特に目立った問題はありませんでしたが、ある日、行動に少し違和感を感じる出来事がありました。

おばあちゃんが、私の住んでいるマンションの向かいの住居兼店舗のお宅の裏口ドア、喫茶店の裏口ドア、工場の扉を叩いて回り、開けようとしていたのです。

最初は「何か配っているのかな?」と軽く思いましたが、工場のドアを叩いていると「うるせー、たたくのやめろー」と怒鳴り声が聞こえてきました。

その後、何度か同じような行動を見かけることが何度かありました。
きっと近隣の人たちは以前から迷惑していたかと思います。近所の人もどこの人なのか把握していない可能性もあったかもしれません。

私はその時、ふと「もしかして認知症なのかもしれない」と感じました。

ナルナル3
ナルナル3

私が住んでいるところは地方ですが、地方でもまだ都会の部類の地域なので、私の実家がある地域より、近所づきあいが希薄な感じはあります。


認知症と向き合う日常の難しさ

月日は経ち、真夏の暑さもピークだろう14時ごろ、暑い中で他人の玄関の前に座り込み、
そして「今日は寒いね~」と言うおばあちゃんの姿を見て、返答のしようがありませんでした。

認知症の方に対して否定的な言葉をかけると良くないと聞いたこともあり、
どうすればよいのか、正直わからない。

その日から、徐々におばあちゃんの姿を見かけることはなくなりました。
でも、あの時の違和感や、どう接すればよかったのかという気持ちは、今でも心に残っています。

ナルナル3
ナルナル3

この時、暑いからお家に帰ったらと言ってあげるべきかなと思いつつも、顔をよく見るおばあちゃんでも知り合いでもない人。お家の方が、写真とともに見かけたら電話ください見たいなものが事前にポストにお手紙とかあれば電話かけたかもしれないです。近年の暑さは尋常じゃないない暑さです。命の危険もあるので・・・


親の介護や自分の老後を考えるきっかけ

この経験は、私自身にも起こりうる可能性を考えるきっかけにもなりました。

近い将来、両親にも来る可能性がある認知症になったとき、早く気付いて対処できるのであろうか。私自身独身で、甥っ子、姪っ子もいないので、確実に一人きりです。年を重ねた時、早く気付いて、支援を受けれるだろうか・・・

普段は日常の小さな出来事として見過ごしてしまう光景も、
将来の自分や家族のことを考えるヒントになるのだと感じました。


日常の小さな出来事が問いかけるもの

おばあちゃんの姿は、誰もが見かけたことがあるような些細な日常の光景でした。
しかし、時間が経つにつれ、その行動の意味や背景を考えるようになりました。

「老後、極力迷惑をかけずに生活するにはどうすればいいのか」
「親が認知症になったとき、自分はどう支えるのか」
「自分が高齢者になったとき地域や社会との関わり方、市や国からの支援を受けられるのか」

こうした問いは、誰にとっても避けて通れないテーマです。

この記事を読んでいるあなたは、もし近所に認知症の方や行動が少し変わった高齢者がいたら、
どのように接しますか?

また、自分の親が将来介護を必要としたとき、
自分自身が老後を迎えたとき、どのように生活することが安心なのでしょうか。

結婚していても、子供、甥っ子姪っ子など居なければ、老々介護の後、どちらかが看取り、残った者は一人もしくは医療従事者や施設の関係者のもとこの世を去る可能性があります。

考えることを避けたいと思う内容だけど、いつか訪れる最期に対しての心の準備もしておくことも、この日常の小さな出来事で考えるきっかけになりました。

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