第1章最初の転職のきっかけ

働く

はじめまして。
私は今、オイルトリートメントやボディケアを中心に活動しているセラピストです。
ここでは、私がどうやってこの仕事にたどり着いたのか、少しずつ書いていこうと思います。

1回目の今日は、「最初の転職」について。
20代前半の頃の話です。今でこそリラクゼーションやオイルトリートメントの仕事をしていますが、
最初からこの道を選んでいたわけではありません。

20代の私は、地元の福祉施設で調理員として働いていました。
仕事も安定していて、職を失う心配もほとんどありませんでした。
けれど、心のどこかで「転職して地元を離れたい」という気持ちはずっとありました。


現実を見た30年目の月給

基本給が安い所へ就職したから仕方ないのですが、入社して10年でやっと月給20万円弱。
同じ職種でも同級生の中には、新卒の時点で月給20万円もらっている人もいました。

毎年昇給も3,000~5,000円あり、賞与は年約5か月、夏休み、冬休み、春休みと公休合わせて1週間ぐらい休みが取れるので、福利厚生的な部分はよかったです。
でも、30年勤続して主任で月29万円という現実を知ったとき、なんとも言えない気持ちになりました。

給料は安いけど、安定した職種で、家庭を持っている人にはとても働きやすい環境でしたが、先が見えすぎていて、このまま年を重ねても、生活が劇的に変わることはない。
そんな思いが、少しずつ膨らんでいきました。

職場の人間関係の息苦しさ

もうひとつ、私を追い詰めていたのは人間関係でした。
家から職場が近く、社員のほとんどが地元の人。
そのため、私の実家や家族のことも、みんな知っている環境でした。

中でも一人、私の行動を細かく監視するような人がいました。
「この週末どこ行ってたの?」
「車はあったけど出かけなかったの?」
「なんで遊びに行かないの?」

まるでプライベートを逐一報告しなければいけないような毎日。
どこへ行った、何をした、誰と会った──そんな話を休み明け毎週のように聞かれることに、次第に疲れていきました。

仕事以外で見つけた小さな楽しみ

その頃の私は、いくつかの習い事に通っていました。

  • スポーツジム(週3〜4回)
  • パン粘土教室(週1回)
  • 韓国語教室(週2回)

家に帰ってご飯を食べてから出かけたり、休日を丸ごと使うこともありました。

でも、どれも“自分の時間”としてはとても大切で、そこで出会う人たちとの交流が、唯一の癒しでした。
それなのに、たまたま通りかかったときに私の車が置いてあっただけなのに「なんで休みなのにでかけないの?」と執拗に言われ、私が異常かの様な扱いをしてくる人がいました。

心が悲鳴をあげた日

辞める3か月前、会議があり帰りが遅い日がありました。職場で食事を済ませ帰宅したら、突然ひどいめまいに襲われました。
立っていられず、吐き気で薬を飲んでも吐き出してしまうほど。翌日、めまいは収まった物の気持ち悪さが残るので、病院へ行いきました。「メニエルだった可能性がある」と診断されました。
それがきっかけで、
「このままでは本当に体を壊してしまう」と思い、退職を決意しました。

辞めたあとも、すぐに次の道は見つかりませんでした。
どんな仕事がやりたいのか、どんな仕事が向いていのか、正直、わからなかったです。

エステ業界との出会い

そんなとき、母と姉が通っていた新しくできたエステサロンの話を聞きました。
「お店の人がとても感じがいい」「手に職つけれていい仕事だと思う」
そう勧められて、求人を見たのがエステ業界との最初の出会いでした。

エステ業界は営業があるし、綺麗でおしゃれでスタイルの良い人が勤めているから自分には向いていないと思いながらも、ダメなら辞めたらよいという感じで、私はエステの会社へ応募しました。
ここから、私の新しい道が少しずつ始まっていきます。

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