離職票がもらえない!?退職後に気づいた“知らないと損すること”

働く

退職したあと、少し時間ができたのでハローワークに行こうと思っていました。
「離職票は届くだろう」と何の疑いもなく待っていたけれど、
ポストを何度見ても、肝心のその書類だけが届かない。


ところが酷いパワハラを受けた職場だけ、退職後に送られてきた書類の中に、離職票だけが入っていなかったんです。

「どうして?」「忘れられてるのかな?」と、モヤモヤした気持ちで過ごしていました。

あれ?離職票が届かない

退職してから1週間、2週間……。
待っても待っても離職票は届かない。

私と同時期に入社して同時期に退職した元同僚2人にSMSで聞いてみたら、同じように離職票が入っていなかったと聞きました。

どうやら私だけではなかったので、良くないけど、良かったと。
ただ、元職場に電話で問い合わせるのも気が重くて、どう対処したらいいかわからずにいました。

私は社会人になってから一度も失業保険をもらったことがなかったのです。
今回ばかりはパワハラがひどく、建物を見るだけで、胃が痛くなり、職場に到着後、トイレに駆け込む毎日でした。職場にいる間は胃が痛く、ご飯も食べれない状態でした。それもあり「少し体を休めたい」という思いもあり、失業保険を申請をしたかったのです。

とはいえ、前職場に電話をするのは正直気が重い。

もう関わりたくない気持ちの方が強かった。

でも、失業保険の手続きには離職票が必要。
仕方なくネットで調べてみたら、
「離職票は雇用保険に入っていた人には会社が発行する義務がある」と書いてありました。

“義務”という言葉を見て、少し安心しました。
けれど、同時に「やっぱりおかしいな」と思いました。
もしかして、私たちが知らないだけで何か嫌がらせをしているのかもしれないと考えていました。


ハローワークに相談してみた

悩んでいても仕方ないと思い、
退職時にもらった数枚の書類を持って、ハローワークに行くことにしました。

窓口でパワハラが酷く、無理やり辞めた事情を話すと、担当の方が丁寧に聞いてくれて、
その場で会社に電話をしてくれました。

受話器の向こうから、怒鳴り声のようなものが聞こえてきました。
少し離れた場所にいた私にも、はっきり聞こえるほどの強い声。

「自己都合退職だから出す必要はない」
「3か月しか働いていないんだから対象外だ」

そんな主張が聞こえてきました。

正直、怖くて「ハローワークの人にお願いしても無理かもしれない」
という思いと、やっぱり行きたくなかった職場に関わることになった憂鬱さと、あきらめもあり更に気が重くなりました。

でも、ハローワークの担当者は冷静でした。

「雇用保険に入っていたなら、退職理由や以前に失業保険受給に関わらず離職票を発行する義務があります。」

その一言を淡々と伝え、事業者に説明してくださったので、自分では対処できないときには、正しい知識を持った人に相談し、対応してもらうことも大切だと思いました。


1か月半後、ようやく届いた離職票

電話をしてもらったあとも、すぐには届きませんでした。
その間、なんとなく気持ちは落ち着かず、ポストをのぞく日が続きました。
ようやく封筒が届いたのは、1か月半ほど経った頃。

中には、ちゃんと離職票が入っていました。
この時は、本当にうれしかったです。。

同時期に退職した元同僚にも連絡すると、
「私もハローワーク行って、お願いして、無事届いたよ」と連絡が来ました。
その言葉を聞いて、ほっとしました。

知らなければ、きっと何もできなかったです。
そして、多分ずっと「離職票ってもらえないこともあるんだ」と勘違いしたままだったと思います。


当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃない

そこそこ名の知れた、会社や派遣会社に勤めているときは、
退職後の手続きなんて深く考えたことがなかったです。
辞めたあとに必要な書類には離職票が入っていて当然と思っていたので。

でも、実際に自分が手続きをする立場になって初めて、
「知らないことで損をすることが本当にある」と実感した。

社会って、“知ってる人だけが得をする”面がある。
離職票もその一つだと思います。

もし次の転職先が決まっており、失業保険をもらう選択をしなければ知ることがなかったです。

あの時、調べることをしなかったら、失業保険も受け取れず、精神的にも落ち込んだままだったかもしれないです。


退職するときに伝えておくべきこと

今回のことで学んだのは、
退職時に「離職票の発行をお願いします」と一言伝えておく大切さ。

ちゃんとした会社なら、問題なく発行してくれます。
でも、小さな職場や手続きが不慣れなところだと、
「言われなかったから出してない」ということが普通にありえます。

人事、経理、総務などを1人でこなしているような職場では、
退職者の手続きが後回しになることも少なくないです。

だからこそ、「離職票は必要です」と伝えておくのが一番確実。
そして、2週間たっても届かないときは、迷わずハローワークに相談する。
それだけで、無駄な時間を減らせると思います。


少しの勇気で変わることもある

私にとって、あの時ハローワークへ行って相談してもいいものなのかと思ってたし、辞めた事情を話すのも嫌だったのですが、でも、あの一歩で状況は確実に変わりました。

「会社に言っても無駄かも」と思っても、
正式な制度を通せば、ちゃんと対応してもらえることもあります。

時間はかかっても、
“正しいことを知って行動する”ことで道は開けます。

離職票を手にした瞬間、そんな当たり前のことを改めて感じた。


おわりに

退職するときって、心も体も疲れていることが多いです。
だからこそ、手続きのトラブルはできるだけ避けたいもの。

今回の経験で感じたのは、
「知らないことを恥ずかしがらずに、すぐ詳しい機関に相談すること」
そして、
「手続きに関しては人任せにしないこと」

会社がどうであれ、
自分の生活を守るのは自分。

もし今、離職票が届かなくて不安な人がいたら、
「私も同じだったよ」と伝えたい。
そして、ちゃんと動けば、必ず道は開けるから大丈夫です。



この経験をきっかけに、「ちゃんと知ること」「声を上げること」の大切さを学びました。
小さな体験でも、同じように困っている誰かの背中を押せたらうれしいです。

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